TOPどのビジネス領域で貢献しているか?
どのビジネス領域で貢献しているか?
競技プログラマーの価値と可能性
さまざまなビジネスでの活躍が期待される、アルゴリズム構築能力と素質を備えた競技プログラマー
競技プログラミングで培われる能力が具体的にどのようなビジネス領域で生かされるのかというと、
AIエンジニアやデータサイエンティスト、Webサイトのバックエンドエンジニアなどにもっとも相関が大きいほか、セキュリティエンジニアなどにも向いているといわれています。もちろん、それぞれの専門領域での知識が必要となるため、競技プログラマーとして優秀だからといってエンジニアとして即戦力になるというわけではありませんが、
競技プログラミングのレーティングは、そうした活躍の大前提となる基礎力と素質が備わっていることを保証するものと考えてください。特にAtCoderでは、競技プログラミングコンテストで
アルゴリズム構築能力を重視していますので、優秀な競技プログラマーたちはこの能力を先にあげたビジネス領域で発揮し、
データ処理にかかる時間・コストの大幅低減による競争力獲得や、従来は実現できなかった精度でのサービス開発などの実現に貢献する可能性を秘めているといえるのです。
さらに、彼らの活躍はもはやIT領域にとどまるものではなくなりつつあります。たとえば、製造業において在庫と製造現場の状況、消費動向データを組み合わせ、最適な時間に最適量の原材料調達を実現したり、工場での生産工程のスケジュールを最適化したりするほか、分子結合シミュレーションによる創薬をはじめとしたデータを活用した仮想空間での新素材開発、物流を最適化するための渋滞予測システムの開発、マーケティング分野では在庫データ・消費動向・商品属性にあわせたダイナミック・プライシングシステムの開発、ユーザーの嗜好データや位置データにあわせた商品リコメンドシステムの開発など、アルゴリズム構築能力を生かせるビジネス領域は実に多岐にわたるのです。今後、デジタルトランスフォーメーション(DX)が進めば進むほど、競技プログラミングの世界から生まれる先端IT人財の活躍の場はどんどん広がり、競技プログラマーの社会的価値は高まっていくでしょう。