TOPなぜ今、競技プログラマーが必要か?

なぜ今、競技プログラマーが必要か?

競技プログラマーの価値と可能性

加速する「先端IT人財」不足と、その育成に注目が高まる競技プログラミング

 AIやデータサイエンス、IoTといった先端技術がビジネスのあり方を変え、産業構造の大転換を巻き起こすなか、その担い手である「先端IT人財」の不足が深刻化しているのを知っていますか。経済産業省による2018年の「IT人財供給に関する調査結果」によれば、2030年の人財不足数は約59万人にものぼるとのこと。また逆に、従来型ITシステムの受託開発や保守・運用サービスに従事する「従来型IT人財」は2027年頃から余剰に転じる見込みです。
 こうした状況下にあって、先端IT人財の育成と供給の場として期待され始めているのが競技プログラミングのコンテストです。競技プログラミングのコンテストに参加する人は、ここ数年で参加者数が急増しており、世界で120万人以上、国内でも10万人以上が参加、高度な課題を迅速かつ正確に解くこの競技でプログラミングの腕を磨いた人財たちは、すでにAIエンジニアやデータサイエンティスト、Webエンジニアなどとして幅広く活躍しています。
 競技プログラミングコンテストが先端IT人財の供給の場として期待されている背景にはいくつかの理由がありますが、何より大きいのは プログラマーがスキルを磨く上で有力な手段の一つだということ。高難度の課題が連続的に与えられるので、それを次々と楽しんで解いていける人はものすごいスピードで成長できるわけです。そして、その成長の度合いはレーティングによって、 常にプログラマーのスキルレベルの一つの基準として正確に評価・可視化されています。
 AtCoderでももちろん、アルゴリズム構築能力やコーディング能力などの実践的スキルを、レーティングシステムと検定制度で客観的に判断できるようにしています。AtCoderで育成・測定しているアルゴリズムの構築能力は、高難度の問題の解決に役立つだけでなく、ビジネス領域においても活躍できるポテンシャルがあると、多くの企業から注目されています。Web関連企業だけでなく、金融業界やITコンサルなどの幅広い企業群から評価されていることがその証左です。