ヤフー株式会社 Yahoo Japan Corporation.

求める競技プログラマー像と仕事

主体性をもって行動し、変化の先を見据えた挑戦ができる人財求む

競技プログラマーを求める理由

　当社が採用活動において競技プログラマーを強く意識するようになったのは2010年代半ばからです。AtCoderとともにヤフーで競技プログラミングコンテストを開催するなど、競技プログラマーとの接点を持つ機会が増えていくなかで、そのコーディング能力や技術に対する好奇心、貪欲に高みを目指そうとする姿勢といった特徴に注目するようになっていきました。

募集職種と仕事内容

　学生時代に知り得るヤフーといえば、ポータルサイトをはじめとするいくつかの有名サービスを手掛けていることくらいかと思いますが、当社が提供するサービスは100を超え、そのサービスとサービス提供に必要な技術的な基盤やツールの多くを社内で開発しています。当然、当社のエンジニアはアプリケーション・プラットフォーム開発から機械学習をはじめとしたデータサイエンス、インフラの構築と運用、そしてサービスとユーザーをあらゆる脅威から守るセキュリティまで非常に幅広い領域を担当することになります。入社した誰もが、こうした幅広いサービスや技術スタックに触れながら、開発を極めるスペシャリストやプロジェクトを牽引するマネジメント人財としてそれぞれ成長していくのです。

事例・実績

　たとえば検索エンジンの開発一つをとっても、OSSの検索エンジンでは提供されていない機能を付加したり、高速でコストパフォーマンスがよく運用しやすい仕様にしたりと、常にシステムの高度化に取り組んでいます。さらに近年では検索ランキングの改善に機械学習を用いるため、検索全体のシステムがより複雑で大規模なものになっています。層の厚いエンジニアを擁しているからこそ、複雑なシステムに理想的な体制で取り組めるのが当社の強みといえるでしょう。

働く環境・雰囲気

社員の自由な発想や新しい業務への意欲を全社的にサポート

職場の雰囲気

　さまざまな技術やサービスのレイヤーがあるなかで、エンジニア同士で情報と知見を共有し合う機会が非常に細かく頻繁に設けられています。それは技術面のみにとどまりません。たとえばインターンシップを行った後にも、「学生とのオンラインミーティングのノウハウ」や「学生の緊張をほぐすための工夫」といったポイントについて社員同士でConfluenceやSlackなどの情報共有・コミュニケーションツールを介して話し合うなど、いわば常にナレッジを共有・蓄積することが当社のエンジニアの鉄則となっています。もちろん、1on1（後述）のように年次や年齢にかかわらず、積極的に意見や提案を発信したり、周囲や先輩に相談したりしやすい環境が整っているほか、自主的な勉強会も事あるごとに立ち上げられています。

キャリア支援

　社員一人ひとりの成長に合わせた能力開発を支援するために、「1on1ミーティング」「ジョブチェン」「技術研修」など多岐にわたる研修制度や育成制度を用意しています。たとえば「ジョブチェン」は、新たな業務にチャレンジしたいという希望を自己申告できる異動制度。いわゆる立候補型の異動制度ですが、ヤフーの場合は、この制度以外でも、「1on1ミーティング」を通じて自分のキャリアについて上司と話をしており、やる気があって「自分はこうなりたい」「こうしたい」と声をあげれば、会社としてその意欲に応えるための体制がしっかり整っています。

働きやすさ

　世の中を驚かせるサービスづくりには、自由な発想を生み出すための働き方がとても重要です。ヤフーでは、勤務時間については、コアタイムのないフレックスタイム制を採用しています。フレックスタイム制とは社員が一定の時間帯の中で、始業と終業の時刻を決定できる制度で、1カ月の総労働時間が所定の時間を満たすことを前提に、毎日の始業と終業時間は個人の裁量で決めることができます。また、勤務場所については、場所にとらわれずに働くことができる「どこでもオフィス」という制度を設けています。これは自宅でもカフェでもオフィスでも、インターネットに安定して接続できる環境があれば、会社に通勤せずとも、そこを職場とみなす制度※です。事業所は東京、名古屋、大阪、福岡など各拠点があり、業務の状況によりオフィスに出社する必要が生じた場合には、ご自身が所属している拠点へ出勤していただきます。PCなどのハードウエアについても、ご自身で選択可能など、デバイスの環境面でもより自由な発想を促進するよう多くの選択肢を提供しています。さらに事前に申請をすることで副業も可能で、ヤフー社内だけでなく、社外でもいろんなスキルや経験を積むことが可能です。
　※出社指示があった場合には居住している自宅から、公共交通機関を利用して勤務地と指定されているオフィスに出勤し、勤務推奨時間である11時までに業務を開始できることを目安に居住地をご判断いただいております。

競技プログラマーへのラブレター

広範な技術を学び、多様なキャリアの可能性に挑戦してほしい

メッセージ

　私は現在、テクノロジーグループサイエンス統括本部で検索エンジンの組織の部長を務めています。検索エンジンにおいては処理の巧拙でサーバーコストが倍になったり半分になったりするので、システムアーキテクチャやOS、アルゴリズムとデータ構造に関するスキルが極めて重要であり、競技プログラマー的な技術力やノウハウが生かせる面も多々あります。ただ、それは必要なスキルの一部にすぎません。たとえば検索結果の関連性を担保するには自然言語処理の知識が、検索ランキングの改善には機械学習の知識が求められますが、それらの大半はこれまでの職務を通じて培ってきたものです。このように多様な分野の知識やスキルを実地で学びつつ、人それぞれに適したキャリアプランを描けることが当社の大きな魅力だと思います。実際、若くしてマネージャーとしての経験を積むこともできますし、開発のスペシャリストに徹して活躍し続ける人もいます。もし競プロを通じてプログラミングの知識を短期間で身につけたのだとしたら、そのこと自体が新しい技術習得の良いプロセスを知っていることの証明だと思いますので、ぜひとも当社でさまざまな技術やキャリアの可能性に挑戦してみてください。

AtCoder編集部より

エンジニアとしての成長と挑戦に最適な環境

　同社には、一つの事を掘り下げていくことが得意で、高い専門性を持つエンジニアも多くいますが、その一方で多種多彩な事業柄、自己申告による異動制度「ジョブチェン」などを活用して新しい技術や分野にどんどんチャレンジし、スキルアップに励む姿勢が非常に印象的です。エンジニアには一つのことをひたすら掘り下げていく力ももちろん必要であり、優秀な競技プログラマーはまさにその力に長けている人が多いように思います。そうして一つの技術や分野を掘り下げ、突き詰めているうちに、自然と次の扉を開いてみたくなる環境が整っているのが同社。そんな思いを全力でバックアップしてくれる制度や風土が根付いている会社で、ぜひ大きなチャレンジをしてみてほしいと思います。