日本電気株式会社 NEC Corporation

求める競技プログラマー像と仕事

競技プログラマーならではのスキルで社会インフラの高度化に貢献

競技プログラマーを求める理由

　当社では現在、競技プログラミングの経験者を特に研究職（リサーチャー、リサーチエンジニア）として採用したいと考えています。研究職の役割は、社会にインパクトを与える革新技術を考案し、それをどのように応用できるか、実際のユースケースにあてはめながら実証・検証しながら性能と品質の備わったMVPを製品開発事業部に渡すことです。そのためには性能（精度や速度）を実現するアルゴリズムを生み出す数学的素養のほか、アイデアをコードとして表現できるレベルのプログラミング能力、ソフトウェアとして仕上げるためのエンジニアリングスキルも必要といえ、与えられた課題に対して数学的なアプローチで考え抜き、最適な計算量や速度のプログラムを書くことに長けた競技プログラマーの皆さんには、ぜひ一緒に研究開発に参加いただきたいと考えております。

募集職種と仕事内容

　募集職種は研究職です。一言でICTの研究といっても、分野はさまざまです。研究所の注力技術領域は大きく２つ、AI技術とそれを支えるICTプラットフォーム技術（コンピューティング、通信、セキュリティ・ネットワーク）となりますのでこれらの領域における革新技術の創出を担っていただきます。技術は異なってもアイデア・コンセプトの発案に始まり、コード化、技術の応用先を検討しながらの実証実験、品質向上という流れは同じです。日々これらのプロセスをスピーディに回しながら、性能や品質を備えた製品に仕上げることを目指します。もちろんそう簡単な道ではありませんが、そこから生まれた革新技術が「できたらすごい」何かを実現することにつながるという、実にスケールの大きい仕事です。

事例・実績

　NECでは60年以上にわたりAI技術の研究開発を行ってきました。センサーを用いた認識AIである生体認証技術は犯罪捜査や出入国管理、エンターテイメント分野まで幅広くグローバルに活用されています。その他、画像認識や独自の分析技術など様々なAI技術群により、製造現場における検査業務、小売業での需要予測、金融における不正検知や審査業務、まちづくりにおけるインフラ異常検知や保全、ヘルスケアにおける創薬やがん診断など、多岐にわたるシーンで、「人の能力を超える速度と正確性による効率化」や、「人が行う意思決定の高度化サポート」を実現しています。

働く環境・雰囲気

研究者としてのコアを大事にし、主体的に成長していける環境

職場の雰囲気

　当社の研究所では皆、「自分の研究者としてのコアはこれだ」というプロ意識を持っています。そのため、研究者同士で技術に関する議論が白熱し、お互いが納得するまで安易に妥協しないといった場面もありますが、だからこそ真剣なコミュニケーションを通じて一人ひとりが高め合い成長しています。また、「20％ルール」が浸透しているのも当社の研究所の特徴です。これは週5日働くなら、そのうち1日は自分でやってみたい研究に取り組んでみるという考え方で、いくつかの研究所ではアイデアコンテストも実施しています。イノベーションはどこからどう生まれるか未知数なので、当社では常に組織として個々人の自由な発想をすくい上げることを重視しているのです。

キャリア支援

　全社的に、個人の成長やキャリアアップに対する意志を尊重するという考え方が基本となっています。事実、既定の新人研修や階層ごとの研修などは最低限で、あとは個々人が自分の専門性やキャリアプランを踏まえて必要な研修や留学など、さまざまな「機会」に挑戦することを奨励しています。また、特に研究所においては、顕著な実績を上げたハイスキルな研究者に対して特別な報酬を適用する「選択制研究職プロフェッショナル制度」を用意しています。ICTの世界は革新的技術によって一気に産業構造が変わりうる現代にあって、優れた技術を生み出せる人、大きなポテンシャルを有する人の活躍を会社として全力で応援しています。

働きやすさ

　研究職とひと口に言っても、当然のことながら皆が皆、同じタイプというわけではありません。できるだけ基礎研究に没頭したいという人もいれば、社会実装に向けた応用研究が得意だという人もいます。いずれにも共通するのは、常に自分が携わる技術や製品と真摯に向き合っているということ。だから所属や職位、年齢などに縛られることなく、お互い対等にやりとりし、自分の考えをストレートに相手に伝えようという環境が自然と整っています。

競技プログラマーへのラブレター

テクノロジーで新しい世界をつくるやりがいに満ちた仕事

メッセージ

　私は学生時代、画像処理や機械学習を専攻していました。特に技術を社会実装するための応用研究に取り組み、自分が開発した技術で社会貢献したいと思うようになり、企業の研究者という道を選びました。入社後は顔認証に関する基礎技術の研究に従事し、現在はそれらの基礎技術を用いて顔認証を活用した新たな入退場管理のソリューションの研究開発に取り組んでいます。そのなかで実感するのは、技術を実際のシステムに組み込むことの難しさとおもしろさです。数多くの問題を乗り越え、作り上げたシステムについてお客さまから反応をもらえた時には、大きなやりがいを得ることができます。競技プログラミングで培ったスキルはいろんな形で日々の業務に生かされていますが、なかでもプログラミングスキルはアイデアをスピーディに具体化し、その価値をお客さまに見える形でデモンストレーションするために必須となるので、あらゆる研究分野の基本ですし、それだけでなく、製品の限られたHWリソースの中で処理速度などの要件を満たしながら自身のアルゴリズムを実装していくための糧になります。ぜひ一緒にテクノロジーの力で新しい世界を創っていきましょう。

AtCoder編集部より

可能性を限定せず、スケールの大きな仕事にチャレンジしてほしい

　研究所の第一の役割は新たな技術を生み出すことですが、NECではその技術を実際の製品やサービスにどう実装していくかリサーチエンジニアリングまで求められます。まさにそのプロセスにおいて、競技プログラマーとしての数学的な知識やセンス、課題解決に至る最適解を導き出すための細かな工夫や方法論などが生かせるはずです。理系の学生さんはどうしても、自身の大学での専攻と同じかそれに近しい分野で就職先を探しがちですが、まずは可能性を限定せずに広い視野で就職活動に臨んでほしいと思います。 　そして、先端技術の研究開発に携わるだけでなく、その技術で社会をより良くするためにどう生かし、世の中にどんなインパクトを与えるか、といったところにまで関心を寄せられるのであれば、ぜひNECの研究所への就職にチャレンジしてみてください。スケールの大きな仕事を通じて着実に成長できる環境があなたを待っています。