TOP キャリア 企業からのメッセージ鹿島建設株式会社

鹿島建設株式会社 KAJIMA CORPORATION

業  種
建設
募集職種
エンジニア

ENTRY

「建設現場の工場化」を目指す自動化施工システム「A⁴CSEL」で建設業界の未来を切り拓く

何もないところから、形あるものを生み出していく建設事業をはじめ、顧客のニーズを理想的な形で実現するための設計・エンジニアリング事業、構造技術や材料からバイオテクノロジーまで研究開発など、技術力と総合力を駆使し、世界中で社会基盤をつくっています。

鹿島建設株式会社

本社所在地:東京都港区赤坂1-3-1 / 資本金:814億円余 / 売上高:1兆3,050億円(2020年3月期/単体) / 従業員数:7,887名

給与:600万円 ~ 1500万円 / 勤務時間:8:30~17:30、フレックス制度有り(コアタイム10:00~15:00) / 休日休暇:完全週休二日制、半休、時間休制度有り/ 入社時点での必須スキル・レベル:C/C++, Pythonなどのスクリプト言語, Linux上で左記のいずれかによるプログラミングの経験があること、さらに計測・制御の知識を有することが望ましい

求める競技プログラマー像と仕事

固定概念を覆すような柔軟な発想力や創造的思考力に期待

競技プログラマーを求める理由

 当社では「建設現場の工場化」を目標に掲げ、2009年から自動化施工システム「A⁴CSEL(クワッドアクセル)*」に取り組んでいます。その核心となるのが「定性的な作業の定量化」。たとえば、熟練技能者のノウハウや現場監督の状況判断、機械の異常察知など、経験則に頼って育まれてきたさまざまな定性的なナレッジを、いかに数値化することができるかが重要です。そしてそのデータを工学的に扱い、感覚的な作業を定型的なタスクの組み合せに置き換えることで自動化を目指します。また機体データから予測推定を行うことなどにも奮闘しています。こうした取り組みにおいては、競技プログラミングで鍛え上げられたアルゴリズム構築力が非常に生かされるのではないでしょうか。また、建設業は機械化・自動化・IT化が最も遅れている業種の一つといわれていますが、だからこそIT化により発展する潜在能力が高い業種でもあります。そんなチャレンジングな環境下で競技プログラマーの皆さんにはIT化を強力に推進していただくとともに、その固定観念のない柔軟な発想力や創造的思考力によって革新的な手法を生み出してほしいと考えています。
 *Automated/ Autonomous/ Advanced/ Accelerated Construction system for Safety, Efficiency, and Liability

募集職種と仕事内容

 自動化施工推進室ではC/C++、C#、Pythonなどの言語を用いて、自動化における建設機械の制御系設計・プログラムの実装、計測システムの設計・構築、施工計画・施工管理のシステム構築、建設機械による施工結果の解析と可視化、自動化に関わるプログラムの開発・管理および運用などに取り組んでいます。こうした業務を推進していくには、自ら現場に足を運ぶことも大切です。理論上では問題ないはずのプログラムが思い通りに動かなければ、実際に試験場や現場に足を運んで何が起きているのか問題を正確に突き止め、その解決に臨む必要があるからです。その飽くなき繰り返しが唯一無二の自動制御システムをつくりだすことになるのです。そもそも「建設」は有史以来、人間が生きる基盤をつくり続けてきた重要な仕事です。自動化施工推進室のメンバーは、自分たち一人ひとりの技術力向上が劇的なコストダウンや工程短縮など現場の生産性に直結し、ひいては大きな社会貢献につながる喜びややりがいを実感しながら日々業務に邁進しています。

働く環境・雰囲気

OJTや実務教育を通して、現場で学び成長を遂げる

職場の雰囲気

 建設現場というと、重労働で危険を伴うイメージがなかなか拭い切れないかもしれませんが、当社では先陣を切って自動制御による作業効率化を進めるとともに労働環境の向上に努めています。実際、当社ではダムや造成工事における建機の自動化に取り組み、これまでに3つのダム現場で実証を重ねてきました。たとえば、振動ローラについては現場でうまく自動制御できるようになるまでに3年の歳月を要しましたが、今では3カ月もあればそれぞれの現場に最適化した自動制御システムを立ち上げられるようになりました。現在は台形CSG形式で日本最大の成瀬ダム(秋田県東成瀬村)に23台の自動化建設機械を導入し、自動運転で作業を進めているところです。土木、機械、電気、情報分野の技術者が一体となって、AI、IoT、ロボット技術を駆使しながら、自由闊達な雰囲気の中で世界初の自動化施工プロジェクトに取り組んでいるので、学ぶところも多いかと思います。ぜひとも失敗を恐れることなく、プログラムを改善し続ける粘り強さを持った競技プログラマーの皆さんに応募していただきたいと思っています。

キャリア支援

 当社ではOJTや実務教育を中心とした育成計画を組んでいるほか、外部・内部講師による研修及び自己啓発の補助制度、国内外留学制度などを数多く用意しています。また、大学や理化学研究所などの研究機関との共同研究活動も多く、これらを通じて学位取得に精進しているメンバーもいます。このように世界トップクラスの研究者たちと意見交換したり、切磋琢磨したりできるのは、モチベーションの一つになるはずです。なお、構造計算をはじめとした建設業界特有の知識についてはかならずしも必要ではないので安心してください。福利厚生面では、住宅関連や交通費関連、ライフサポート関連、テレワーク関連など、他企業と同等以上のメニューが揃っていると自負していますが、働き方に応じたサポートが必要であれば、適宜対応していくので、気軽に相談していただければと思います。

A⁴CSELの管制室では、24時間体制で稼働する重機を制御・監視している

競技プログラマーへのラブレター

トライ&エラーを繰り返しながら、日々の改善に挑む

仲村滋夫/2013年入社/自動化施工推進室

メッセージ

 情報系を学びながらロボット同好会に所属していた私は、就活時に「A⁴CSEL」に惹かれ、2013年に当社に入社しました。そして入社4年後には希望が叶い、自動化施工推進室への配属となりました。もちろん仕事には楽しさと苦労があります。自分が書いたプログラム通りに建機が動くと最高にうれしい気持ちになりますが、思うように動かなかったり、トラブルが発生したりすると悔しさが込み上げてきます。たとえば、平坦な道だけしか想定されていないプログラムだと、砂利が多い道やぬかるんだ道、凍った道などに対応できないことがあります。しかも、私の手掛ける現場である成瀬ダムは豪雪地帯にあるので、吹雪などを想定したりする必要もあり、日々、トライ&エラーを繰り返しています。課題解決にあたっては、自分なりに試行錯誤を続けるわけですが、自分だけでは解決の糸口が掴めないときには周囲の先輩や後輩が親身に相談に乗ってくれるので安心です。特に当室の社員は30代が中心なので、気軽にいろいろな相談ができるかと思います。こうした環境のなかで、これからも自身のスキルを磨き、より柔軟で頑健性が高く、自己適応性のある自動化施工システムをつくりあげていきたいと思います。

AtCoder編集部より

プログラミング技術や思考力を現実世界に反映させるおもしろさ

 競技プログラマーが求められる職種の多くは依然としてITに特化したものが多いのですが、鹿島建設の場合は自身のプログラミング技術や思考力を建設現場というリアルな環境で発揮できるというおもしろさがあります。しかも、鹿島建設といえば、日本を代表するゼネコンであり、そこには世界屈指の技術やノウハウが集積しています。こうした建設現場の自動化に取り組めるのは、競技プログラマーにとっても腕の見せ所となるはずです。また、豪雪地帯である成瀬ダムのような特殊な環境下におけるデータを着実に蓄積し、独自の自動制御プログラムを構築することはもちろん、施工全体のリソース配分などに高度なアルゴリズムを用いて効率化を進めることができれば、建設業界を革新し、さらに農業や宇宙開発、災害復旧などのフィールドロボティクス分野で社会に偉大な貢献をもたらす可能性を秘めていると言えるのです。競技プログラマーとして培ってきたプログラミング技術や思考力を実社会で幅広く生かしてみたいと思っている人にはまさにうってつけの仕事といえるでしょう。

鹿島建設株式会社
給与:600万円 ~ 1500万円 / 勤務時間:8:30~17:30、フレックス制度有り(コアタイム10:00~15:00) / 休日休暇:完全週休二日制、半休、時間休制度有り/ 入社時点での必須スキル・レベル:C/C++, Pythonなどのスクリプト言語, Linux上で左記のいずれかによるプログラミングの経験があること、さらに計測・制御の知識を有することが望ましい